物流部に配属された新入社員必見!物流のイロハを徹底解説

こんにちは、中小企業診断士のときです。

このブログ記事では、物流の基本について詳しく解説していきます。私自身も物流の現場で長年働いてきましたので、皆さんがこの業界に慣れるまでの助けになればと思います。

物流は、モノを適切な場所に、適切な時間に、適切な方法で届けるための仕組みです。

最初は多くの専門用語やプロセスに圧倒されるかもしれませんが、基本をしっかり理解すれば、すぐに馴染むことができるでしょう。

このブログ記事を通じて、物流の基本をしっかりと押さえ、現場で役立ててください。

この記事で分かること
〇 物流とは何か?
〇 どんな業務(プロセス)があるのか?

このブログ記事の目的は、皆さんに物流について理解してもらうことです。

特に、新入社員や中途入社で初めて物流に触れる方々を対象にしています。このブログを読むことで、物流の基本事項から企業内での具体的な役割まで、全体像をイメージできるようになります。

また、物流業界の課題や今後の展望についても説明しており、物流の重要性と未来についても理解を深めることができます。

それでは、どうぞ!

目次

物流部に配属された新入社員必見!物流の基礎を徹底解説

物流とは?

物流とは、サプライチェーンを支える大切な仕事です。メーカーから消費者に至るまで、商品を物理的に繋ぐ役割を担っており、物流がなければ私たちの生活やビジネスは成り立ちません。

物流は商品の移動を管理し、適切なタイミングで適切な場所に商品を届けることで、顧客満足度を高める重要な役割を果たしています。

一方で、物流にはいくつかの課題もあります。まず、物流は「あって当たり前」と思われがちで、その重要性が見過ごされがちです。また、物流の領域は非常に広く、特定の業務に従事する一プレーヤーとしては、活躍の場が限られてしまうことがあります。さらに、製造側と顧客側の間に立つ立場であるため、両者の要求に応えなければならず、板挟みになることも少なくありません。

これらの良い面と悪い面を理解することで、物流の本質とその重要性をより深く知ることができるでしょう。

物流部の仕事とその領域

物流部の仕事って実は結構広いんです。大きく分けると、輸送、倉庫、港湾、輸出入、不動産の5つに分類されます。

領域からみる物流

まずは輸送

これは商品の移動を担当する部分で、短距離や長距離、企業向けや消費者向け、温度帯などいろんな切り口があります。特に最近話題の2024年問題では、この輸送の効率化やドライバー不足が大きなテーマです。

次に倉庫

ここでは商品を一時的に保管します。商品の保管や流通加工、倉庫内での荷役(物を動かす作業)など、色々な業務があります。倉庫は在庫管理の要で、ここがしっかりしていると企業の競争力もアップします。

港湾は貿易に深く関わるところです。

港では、船から港へ、逆に港から船へ貨物を動かす作業を行います。港湾労働者は特別な技能を持っていて、貨物の管理と移動を支えています。港湾施設は国際物流の重要な拠点なので、ここが効率よく動くと全体の物流もスムーズになります。

次は輸出入

国際取引における商品や材料の移動を管理する部分です。通関手続きや国際輸送の調整が重要で、正確な書類作成と法規制の遵守が求められます。グローバルな視点での物流管理が必要です。

最後に不動産

意外かもしれませんが、物流にとっても大事な領域です。倉庫や港湾は不動産そのもので、その管理と運営が物流の効率に直結します。物流不動産による大型施設の建設や、倉庫会社が不動産から得る利益も見逃せません。物流センターの立地や規模、設備の充実度が物流業務の効率化に大きく貢献します。

こんな感じで、物流部の仕事は多岐にわたっていて、それぞれが連携しながら全体の流れを支えています。物流の重要性と複雑さを知ることで、より深くこの仕事に取り組めるようになりますよ。

他部署との繋がりで見る物流

物流は企業内での他部署との繋がりを考えると、また違った見え方がしてきます。

まず、もっとも注目されやすいのが販売物流です。

これは顧客まで商品を届けるプロセスで、注目テーマであるラストワンマイルもここに含まれます。関連するチームは営業や需要予測チームで、彼らと密接に連携することで、効率的に顧客に商品を届けることができます。

次に調達物流です。

これは原料や間接材の購入時に、自社に届くまでの物流を指します。調達部と密接に関わり、必要な材料をタイムリーに確保することが求められます。調達部との連携は、製造プロセスをスムーズに進行させるために不可欠です。

続いて生産物流

これは工場内での商品保管や取り扱い、さらに調達と連携した工場までの輸送が含まれます。生産部や需要予測チームと連携し、効率的な生産をサポートする役割を担います。ここでは、在庫管理の精度や迅速な物の移動が生産効率に大きく影響します。

最後に、回収/リサイクル物流です。

これは製品不良や商品を載せたパレットの回収に関わるプロセスで、リバース物流とも呼ばれます。関連するチームは需要予測チームや営業で、彼らと連携して効率的な回収とリサイクルを行います。このプロセスは、環境負荷の軽減やコスト削減にも寄与します。

このように、物流は企業内の様々な部署と密接に関わり合いながら機能しています。それぞれの部署との連携を強化することで、物流全体の効率を高めることができ、ひいては企業全体の競争力向上にも繋がるのです。物流の仕事が他部署とどのように関わっているのかを理解することで、その重要性をより深く感じられるでしょう。

物流との関わり方

物流の仕事に携わる方法はたくさんあります。

なぜなら、物流はサプライチェーンを物理的に繋ぐ役割を果たしているからです。まずは、どんな会社に入るかによって関わり方が大きく変わります。

例えば、輸送会社に入るとトラックを所有し、運送することで売上を立てます。中には倉庫も所有していて、荷物の載せ替えや保管ビジネスも行っていることがあります。

一方、倉庫会社は主に倉庫を持ち、保管や荷役をメインの収益源にしています。特に港湾地区の倉庫では、輸出入の貨物を扱うため、港湾や輸出入の手続き(通関)も行います。

また、物流不動産の会社は物流施設を建設し、入居者(輸送や倉庫会社)からの賃借料で収益を上げています。物流企業と一口に言っても、どの会社で働くかによって見え方が大きく異なるのです。

次に、会社内でもどの領域で働くかが重要です。

物流企業の中でも、輸送をメインにするのか、倉庫管理を担当するのかで仕事の内容は大きく変わります。

小さい企業では単一機能に特化することがありますが、大抵の物流企業は輸送と倉庫の両方を手掛けているので、自分がどの部分を担当するかが重要です。

そして、どんな役職で入るかも関わり方に影響します。オペレーションを担当する場合、実際の物流作業に直接関わります。一方、企画やプロジェクトを担当する場合、物流の効率化や新しいシステムの導入などを考えることになります。

物流の仕事は多岐にわたるため、自分がどの会社で、どの領域を、どんな役職で担当するかによって関わり方が大きく変わります。自分に合った役割を見つけることが、物流の世界で成功するための第一歩です。

まとめ

このように、物流は非常に幅広い業界だということがお分かりいただけたでしょうか。

私も最初にこの業界にはいったときは、専門用語も多く、昔からの慣習も残る特殊な業界だと感じました。

多くの課題は残るものの、生活になくてはならない仕事であることは間違いありません。

今回は基本の中でも一部分しか取り扱えませんでしたが、次回以降は個別テーマに絞ってより詳細に深掘り解説していきたいと思いますので、次の記事もお楽しみに!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

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